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水虫・爪白癬の治療

水虫・爪白癬の治療

真菌(カビ)が角質に寄生あるいは腐生した状態です。特に足の裏は角質層が非常に厚く、加えて厚い角層を柔軟に保つために水分量が多く、現代では長時間の靴の着用にて湿潤しやすいので真菌には好ましい環境なのです。真菌は種々の分解酵素を分泌して角質の蛋白(ケラチン)を分解吸収しながら増殖します。

原因
現在では、患者さんから配偶者への水平感染、あるいは親から子への垂直感染などの家族内感染がほとんどです。いわゆる「垢(あか)」と共に真菌が脱落するので、スリッパ、脱衣マット、靴下、靴、爪きりなどが媒体となります。

治療


① 足白癬症(足水虫):塗り薬が基本。
完治を目指して、完全に水疱やがさがさが無くなってからも数カ月以上は外用薬を塗り続けます。全ての足趾の股から足の裏、足のへりに「薄く広く」を基本に、毎日お風呂上りに外用します。
・ 趾間型:かぶれやばい菌が入って化膿している時には、そちらの治療を最初に行います。
・ 角質増殖型:内服薬や尿素軟膏(角質を薄くして、薬剤の浸透を高める)などを併用しないと治りにくいタイプです。

② 爪白癬症(爪水虫)
外用薬と内服薬があり、状況によって選択します。ただ、爪には薬が中々吸収されないため肝・腎機能の問題がない方、常用薬が少ない方は内服療法がおすすめです。爪の治り方の基本は、爪の根元から新しいきれいな爪が生えてきて、段々と汚い濁った厚い爪の割合が少なくなるというものです。治るまでの期間は、その人の爪の伸びる速度や、爪が縦にどれくらい真菌に侵されているか(変形・変色しているか)によって異なります。足の爪は1カ月で約1mmしか伸びません。そのために治癒までにはどうしても数カ月以上の期間がかかります。ご本人のスタイルに合った薬剤を選んで始めましょう。

治療的スキンケア
・ 毎日入浴、石鹸での洗浄、入浴後の乾燥。
・ 通気性のよい靴下などを選ぶ。
・ 多汗症があれば塩化アルミニウムなどの制汗剤の併用。。

予防的スキンケア
・ 裸足になる公共施設での感染:足拭きマットへの注意
入浴時に石鹸で洗浄、タオルで拭いた後に湿ったまま靴下を履かないで裸足ですごす。
・ 家庭内感染:同居者に白癬患者がいると感染率が高い。
住居内の畳や絨毯の上を裸足で歩行するだけでも菌の付着可能性あり。

▲お願い

もしかして、と思ったら気兼ねなく皮膚科を受診し、顕微鏡による検査を受けて下さい。
また受診する際の注意点として、市販の水虫薬を使用すると一次的に顕微鏡検査での検出率が悪くなります。そのため未治療の状態でできるだけ受診してください。
症状にもよりますが治療には数カ月から1年という期間が必要になりますので、根気よく治療を続けてください。かぶれや化膿の症状があるときは早めに皮膚科を受診してください。

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