あざの治療
太田母斑、ADM、異所性蒙古斑、外傷性刺青、扁平母斑のレーザー治療について
当院では、Qスイッチ・ルビーレーザーおよびQスイッチ・YAGレーザーを用い、以下の疾患に対して保険適応での治療を行っています。
■青あざ
・太田母斑
・ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
・異所性蒙古斑
■茶あざ
・扁平母斑(※ルビーレーザーのみ保険適応)
■その他
・外傷性刺青(ケガによる異物沈着)
※通常のシミ(ソバカス・老人性色素斑)や入れ墨(アートメイク含む)は自費診療となります。
【治療について】
これらのあざは皮膚の深い層(真皮)に色素が存在するため、通常のレーザーや外用薬では改善が難しく、Qスイッチレーザーによる治療が必要です。
・3~4カ月間隔で複数回(目安3回以上)の治療が必要
・回数を重ねるごとに徐々に薄くなります
・5回以上で多くは80%以上の改善が期待できます
【治療後の経過】
・照射後はかさぶたや一時的な色素沈着が生じることがあります
・時間の経過とともに徐々に改善します
・傷跡が残ることはほとんどありません
【注意点】
・入れ墨は色によっては除去が困難な場合があります
・特に肌色のアートメイクは黒く変色するリスクがあるため、当院では施術を行っておりません
・プロの入れ墨は色素量が多く、治療回数が多くなる傾向があります
ダウンタイムを抑えたいシミ治療には、IPL(フォトフェイシャルM22)も選択可能です(自費)。
詳しくは診察時にご相談ください。
〈当院の症例★1〉
治療前(右側)。
↓ 2回目照射前。
↓ 3回照射2週間後。
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治療前(左側)。
↓ 2回目照射前。
↓ 3回照射2週間後。
〈症例2〉
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〈当院の症例★3〉
3回目照射前。
↓ (3回目照射後5日目)
↓ 4回目照射前。
↓ 5回目照射前。
〈典型的な片側型太田母斑の症例★4〉
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治療前 |
治療後 |
最後の物はメーカー提供写真です。最近ではなかなかここまでの方を拝見することは非常に稀です。さすがにレーザー治療が始まって30年以上経過していますので、治療の有効性が認知されてきている結果なのだと思います。
あざの鑑別について
【その他の太田母斑(ADMなど)】
典型的な太田母斑以外にも、以下のような類似疾患があります。
・両側性に点状で淡い色素斑が出るタイプ(ソバカスと誤診されることあり)
・思春期以降に左右対称に出現するADM(肝斑と誤診されやすい)
・頬骨部に出るタイプ(Sun’s nevus)
・目の下のクマのように見えるタイプ(パンダ様太田母斑)
いずれも皮膚の深い層(真皮)の色素異常であり、IPLや内服・外用治療では改善せず、Qスイッチレーザーが適応となります。
比較的浅い部位に色素があるため、通常の太田母斑より少ない回数で改善する傾向があります。
【異所性蒙古斑】
蒙古斑は通常、お尻や腰に見られ乳幼児期に自然に消失しますが、手足や背中などに現れるものは「異所性蒙古斑」と呼ばれます。
・濃いものは自然に消えにくい
・目立つ部位にある場合はレーザー治療の適応
治療はQスイッチレーザーで行い、太田母斑と同様に複数回の照射が必要です。
特に幼少期は皮膚が薄く、治療効果が高いため、早期治療が推奨される場合があります。
一方で、色が薄いものは自然に消える可能性があるため、経過観察となることもあります。
※広範囲の病変については、大学病院などの専門施設をご紹介する場合があります。
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【扁平母斑(茶あざ)について】
扁平母斑は、平らで茶色いあざのことで、生まれつき、または小さい頃から見られることが多いです。ミルクコーヒーのような色をしているのが特徴です。基本的に悪いものではありません。
レーザー治療(保険適応)が可能ですが、すべての方に効果があるわけではありません。
・効果が出る方は半数以下
・思春期以降に出てきたものは効きやすい
・生まれつきのものは再発しやすい
小さいお子さまのうちに治療した方が、効果が出やすい傾向があります。
【治療後の経過】
・一時的に濃くなることがあります
・一度薄くなっても、再び色が出てくることがあります
・完全に消えず、少し薄くなる程度の場合もあります
【回数について】
保険での治療は原則2回までです。
その後は必要に応じて自費で追加治療が可能です。
躯幹の比較的きれいな形の症例
乳幼児の症例
成人のぎざぎざタイプ
典型的なベッカー母斑
【外傷性刺青】
転倒やケガなどにより、砂や鉛筆の芯などの異物が皮膚の中に入り、そのまま治って色が残った状態をいいます。
レーザー治療で除去が可能です。
多くの場合は色素量が少ないため、少ない回数で改善します。ただし、色素の種類や深さによっては、取れにくいことがあります
下記症例はメーカー提供の外傷性刺青ではなく人工的な刺青ですが、単純な黒色調の症例ではレーザー治療が有用です。
こちらは保険適応外となります。
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【治療の流れ】
① 診察
医師が状態を確認します。
② 説明
レーザー治療の内容をご説明します。
③ 麻酔
麻酔クリームを塗布します(必要に応じて注射麻酔を使用)。
④ レーザー照射
患部にレーザーを当てます。軽い痛みを感じることがあります。
⑤ 処置
冷却後、軟膏+テープで保護します。
⑥ 再診(1~2週間後)
経過を確認します。
⑦ 次回治療
3~4カ月あけて、状態を見ながら再照射します。
※色素沈着などがある場合は延期することがあります。
【治療後の経過】
・数日でかさぶたができ、7~10日で自然にはがれます
・紫外線対策をしっかり行ってください
・すぐに薄くなるわけではなく、2~3カ月かけて徐々に改善します
※これを繰り返すことで、少しずつあざが薄くなります。
◆料金
太田母斑、異所性蒙古斑、外傷性刺青、扁平母斑については、当院ではQスイッチ・ルビーレーザー含めて使用できる環境にありますので、治療は健康保険適応となります。
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大きさ |
保険点数 |
保険診療自己負担分 |
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4cm2未満 |
2,000点 |
6,000円 |
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4cm2以上16cm2未満 |
2,370点 |
7,110円 |
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16cm2以上64cm2未満 |
2,900点 |
8,700円 |
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64cm2以上 |
3,950点 |
11,850円 |
※すべて保険適応なので、お子様は無料になることが多いです。
その他に初診料や再診料、表面麻酔の料金などが別途必要となります。
乳幼児加算として3歳未満の乳幼児にあざレーザー照射療法を行う場合、上記点数に2,200点が加算されます。
【よくあるご相談】
Q.太田母斑や異所性蒙古斑はいつ治療すればよいですか?
A.目立つ部位の場合は、乳幼児期からの早期治療をおすすめしています。
早い時期の方が、少ない回数・短期間で効果が出やすい傾向があります。
ただし緊急性はありませんので、診察後にご家族でご相談のうえご判断ください。
※当院では乳幼児の顔面治療は行っておらず、対応可能な医療機関をご紹介しています。
※当院での治療は中学生以降が目安となります。
Q.痛みが強く、麻酔クリームだけでは不安です。
A.部位や状態によっては痛みを伴うことがあります。
当院では全身麻酔での治療は行っていないため、必要な場合は対応可能な病院をご紹介いたします。
ご不明な点はお気軽にご相談ください。
